出張中のお供は、司馬遼太郎さんの歴史小説「胡蝶の夢」。時代背景は、幕末から明治維新。全く知識の無い、この時代の医療を通して書かれる内容には、読み初めの苦労はありましたが、いつのまにか登場人物の姿が見えてきます。そうなると止らないのが、本好き。4巻をあっと言う間に読みきってしまいました。昨日の休日、手に取ったのは、実は読みかけては諦めてしまった「坂の上の雲」。当時、改行の多い、読みやすい池波正太郎さんの作品にどっぷり嵌っていた時だけに、読む為の技術と粘り強さを必要とする司馬遼太郎さんの作品には馴染めませんでした。ところが、どうでしょう。人生観が変わったのかもしれません。登場人物や出来事に対して、深く追求する文体や文面にどんどん引き込まれていきます。まだ読んでいない作品が多いだけに、暫くは楽しめそうです。

　今日の出で立ちは、小説の表紙に因んでコーディネートしてきました。着ているのは、BOGLIOLI(ボリオリ)のジャケット。サイズ44で着ております。ご来店されたお二人の方からお褒めの言葉をいただき、有頂天に、いや感謝しております。

　ご紹介の際の言葉を引用するなら、「オフベージュをベースに柳の葉のような柔らかなウィローグリーンのチェック。そして清々しいアクアブルーと赤土のようなテラカッタの2色がアクセントカラーになった、まるで"the Earth"と呼べるジャケットです」。表紙の配色もですが、私の部屋のカーテンにも似ているような気もします。

　大人しか似合わないだろうと思いながらも、ジュニアに着てもらいました。彼の装いとの相性が良かったのか、以外にもいける...本人もそう感じたのでしょう。マイサイズ48が在庫があることを確認しておりました。参考までに、彼が着ているニットはJOHN SMEDLEY(ジョンスメドレー)、パンツはPT01(ピーティーゼロウーノ)です。私にとっては、このジャケット、納得のいかない価格で販売しておりますが、宜しければ、お揃いになりましょう。

　そして本日のご提案です。

　自分のワードローブにベージュ系のジャケットがない...ならばとセレクトしたリネン・コットンのサンドベージュジャケット。THE GIGI(ザ・ジジ)のものです。私どもの発信力が弱いのか。サイズ42以外は店頭に在庫がございます。もう一度、注目していただきたく、再度のご提案です。3通りの着こなしをご用意しましたので、ご覧ください。

　挿し色にボタニカル ブラッシュを使い、ボトムをアイボリーホワイトで合わせ、全体に円やかな雰囲気に仕上げました。ニットはJONH SMEDLEY(ジョンスメドレー)、パンツはBorelio(ボレリオ)、靴はBAUDOIN＆LANGE(ボードインアンドランジ)です。

　対照的なブルーのパンツを使い、インナーはブラックで引き締めます。パンツはPT01(ピーティーゼロウーノ)。モデルは「SUPER SLIM FIT」をベースに、後身頃と前身頃の傾斜を少なくすることで、フロント部分にゆとりを持たせた「GRAVEN FIT」。大人に優しいモデルとなります...なんて書きましたが、実は他の同モデルと比べるとタイトです。最近、成長過程の私はワンサイズ上げても良さそうです。カットソーは、着心地抜群のMAISON CORNICHON(メゾンコルニション)。色違いで揃えたいけど、既に遅し。来年の入荷を待ちましょう。

　大人の優しさが溢れ出る、そんな淡色コーデ。スケベな組み合わせです。シャツはFinamore(フィナモレ)。オックスフォード地のホワイトではなく、オフホワイトの織り柄のある方です。パンツは相性ばっちりのBERWICH(ベルウィッチ)の「SCOTCH」。この太さが魅惑的です。

　凹凸感のある、ザラッとしたリネン・コットン地のジャケット。織り柄の入ったコットン地のシャツ。ウール・コットンのクリーンな美しい綾織のパンツ。無地ライクな組み合わせですが、それぞれの素材感が絶妙なハーモニーを奏でてくれます。足元に濃色のブラウンスウェードを合わせれば、言葉要らずで女性を口説くことがてきる...かもしれません。

　さぁ、この3つの組み合わせ。どれがお好みでしょうか。私はといえば、

　やはり、これでしょうか。顔がにやけているので、カットさせていただきました。

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